キャンプも始まり、日程が発表されたことでいよいよ新シーズンが始まる実感が湧いてきた。
今回は、即戦力として期待のかかる新加入選手について簡単にチェックしていこうと思う。
選手について掲載して欲しい情報などがあれば、ぜひご連絡をください。お待ちしております。
FW編
-----共通した特徴として
①シュート精度が高い
新加入FWは全部で4選手。三浦知良(53)を除き、あとは結果的に総入れ替えのような形となった。
全体的に、シュート精度の高い選手が多く、"決定力の強化"を図ることが最大の補強ポイントであった。
他にもそれぞれポストプレーやスピードを得意としていて(それは昨季までの攻撃陣と大きく変更は無く)、攻撃プランを変えるというよりは、フィニッシュワークの質をより向上させる狙いがあるのだろう。
昨季はアタッカーでの最多得点が一美でわずか4ゴール。バイタルエリアへの侵入回数やセットプレーでのチャンス数を考えると比較的に少なく、決定力不足は否めなかった。補強からも監督・フロントが痺れを切らした事が伺える。
今オフ新加入のFWは少ないチャンスで決める選手も多いため、勝利に繋がる貴重なゴールを決めてくれるはすだ。
No.9 クレーベ (Kléber Laube Pinheiro)
■主なポジション:センターフォワード
■生年月日:1990年5月2日(30歳)
(他の1990年生まれ:瀬沼優司など)
■身長:188cm
■推定市場価値:950000ユーロ (約1億1974万円)
■プレースタイル:
フィジカルの強さに加え、確かな足元の技術によって生み出されるポストプレーが抜群。
ストライカーらしいプレーの反面、守備意識も高く「フォア・ザ・チーム」の精神も魅力だ。
■期待:
昨シーズンは若さもあって素直一辺倒なパスワークが多く、相手DFを出し抜くことが出来なかった横浜FC。クレーべによるアタッキングサードでの意外性あるプレーで得点の可能性を上げたい。
楔のパスを受けてからのポストプレーでいかに安定感を持って、ゲームのコントロールに貢献できるかにも注目だ。
( 参考: 楔のパス https://footbarule.xyz/kusabi )
■端的に言えばどんな選手?:
基本的にはイバ選手が近いのかもしれない。(以下相違点)
・劣る点: 強さ、高さ、足技の数
・勝る点: シュート成功率、ヘディング、守備能力
No.13 小川 慶治朗 (おがわ けいじろう)
■主なポジション:ウイング、セカンドトップ
■生年月日:1992年7月14日(28歳)
(他の1992年生まれ:マギーニョ、川崎裕大など)
■身長:170cm
■推定市場価値:475000ユーロ (約5988万円)
■プレースタイル:
豊富すぎるその運動量と、スピードやクイックネスを活かしたプレーが特徴。走り出すとすぐにトップスピードまでいくため、DFを置き去りにできる速さを持っている。
■期待:
昨シーズン、試合終盤に疲労から選手のミスが多くなり勝ち数を伸ばせなかった横浜FC。
小川がもし疲労と無縁であれば、1試合を通して安定したプレーに期待ができ、それはチームの試合運びの安定にも繋がるはずだ。
また、左には圧倒的エースでスピードスターの松尾がいるため、彼のスピードやプレーにマッチするような事になれば、逆サイドの相棒役として活躍することは必然だろう。
■伸び代:
スピードなど"剛(ごう)"と言えるプレイが長所な反面、ポジショニングなど頭を使うプレーやボールタッチといった"柔(じゅう)"と言えるプレーは苦手。
シュートの精度は高いはずが、無理な体勢や位置から打ってしまうため決定率などデータは下がってしまっていたりする。
しかしポジショニングを教えるのは、下平監督の十八番。改善されれば数字面はもっと良くなるはずだ。
No.14 ジャーメイン 良 (りょう)
■主なポジション:ウイング、セカンドトップ
■生年月日:1995年4月19日(25歳)
(他の1995年生まれ:立花歩夢など)
■身長:182cm
■推定市場価値:400000ユーロ (約5043万円)
■プレースタイル:
驚異的なスピードに加え、鋭いドリブルとクイックネスを生かしたプレーが特徴。
ゴールに直結する才能(アジリティなど)を全て備えたダイヤの原石。
■期待:
セカンドトップあるいはウイングとしての覚醒に期待がかかる。
組み立て時に気の利いたプレーをするというよりは、ゴールとアシストを量産する事が彼の仕事になるだろう。
また、スピードを活かしたハイプレスにも期待したい。
■伸び代:
足元の技術はそれほど高くなく、また前線から降りてきてボールを捌くなどの器用なプレーへも期待はできない。
データを見ればまだまだ伸び代は多いが、下平監督の元それらを克服しながらストロングを伸ばす事に成功すれば、J1リーグ得点王も夢ではない。
No.16 伊藤 翔 (いとう しょう)
■主なポジション:センターフォワード
■生年月日:1988年7月24日(32歳)
(他の1988年生まれ:田代真一、武田英二郎、松浦拓弥など)
■身長:184cm
■推定市場価値:1000000ユーロ (約1億2610万円)
■プレースタイル:
ポストプレーや裏抜けなどセンターフォワードに必要な能力を全て備えている。
豊富な運動量から相手にプレスをかけ続ける献身性のあるプレーも魅力。
■期待:
ゴール・アシストはもちろん、アタッキングサードを自在に動き、ポストプレーから攻撃の形を作る働きに期待したい。
基本的に得点の取り方は、周りへ依存することのない一人で完結のできるプレーが主であるため、戦術がはまり何点か取るようならその後も安定した得点も望めるはずだ。
■端的に言えばどんな選手?:
日本人としては珍しい、本格派アタッカー。
No.39 渡邉 千真 (わたなべ かずま)
■主なポジション:センターフォワード
■生年月日:1986年8月10日(34歳)
■身長:181cm
■推定市場価値:475000ユーロ (約5988万円)
■プレースタイル:
強さ、スピード、技術、すべてを備えた万能型ストライカー。
特にシュート技術の高さはズバ抜けていて、足元の技術も高い。
しなやかな動きは特徴的で、アジリティの高さが伺える。
■期待:
昨季の横浜FCは、パスワークからバイタルエリアで一美や皆川がフリーでボールを受け、それを決めきれずゴールとならなかったシーンが目立った。
渡邉の高いシュート技術をもって、少ないチャンスをしっかりと決め切る事ができれば、昨季取りこぼした得点を拾うことができ、チームの総得点数も伸びるはすだ。
また、トップスピードもそれなりに速いため、カウンターなどで松尾やジャメ、小川などスピードスターの裏へ抜けるプレーへ絡むことができるはずだ。数的有利を作ることで、より得点の確率を上げる働きにも期待したい。
■端的に言えばどんな選手?:
ここぞという所で決め、スピードのあるしなやかな動き。プレースタイル自体は瀬沼が似ているかもしれない。
→次回は【MF,DF,GK編】!
sunset-football.hatenablog.com
参考:
注: 市場価値などの情報は、記事作成時のものとなっております。ご了承ください。