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三ツ沢からフットボールを観測

J1昇格には勝ち点いくつが必要?【考察】

2022シーズンJ2リーグも、開幕からあっという間に10節が終了。

シーズンの約4分の1を消化したことで、ある程度、チーム間の力関係も見えて来たでしょうか。

 

試合中で例えるなら、見合う時間が終わり引水タイム。

このタイミングで有利不利は分かるかもしれないが、結果がどうなるかは当然まだまだ誰にも予想がつかないですね。

(特に"魔境"や"沼"と表現されることも多いJ2においては尚更でしょうか)

 

しかし、分からないながらチームの現在の戦績がどの程度昇格に近いのか、遠いのかは常に意識しておきたいところ。

健全なサポーターライフに、過度な不安や、慢心が引き起こすショックは毒ですからね(それが楽しくもあるのですが←ジャンキー)

 

理想は、浮かれる時はしっかり浮かれ、持つべき時はしっかり危機感を持つ状態。

 

そのためにも今回は、"自動昇格圏に入るために必要な勝ち点の目安"と、"勝敗の目安"を、過去のシーズン結果を見ながら簡単に考察してみました。

 

■自動昇格圏に入るためには勝ち点いくつが必要?

自動昇格ができるのは今季も変わらず上位2チーム。(←自動昇格圏)

過去5シーズンの2位の勝ち点は以下のとおり。(3位の勝ち点+1で平均を求めようとも考えたが、それはおそらく現実には存在し得ない勝ち点であるため、素直に2位の勝ち点で考えることにした。)

シーズン 勝ち点(2位)
2021 84
2020 84
2019 79
2018 76
2017 80

■ 自動昇格圏に入るためには、平均で、80.6pt。

■ 勝敗では24勝、9分、9敗が目安となった。

 

分かってはいたが素直な感想として、"やっぱり昇格の壁はとても高い"。

○42試合でたった9回しか負けてはいけない。

○2試合で1勝以上のペースで勝ち続けなければならない。

まだ数十試合以上あると油断していたらあっという間に振り落とされてしまう。自動昇格をするためには、奇跡と言えるシーズンを過ごす必要があるのかもしれない。

1試合あたりの勝ち点目安は、約1.92pt。

数字だけ見ると笑ってしまうが、勝ち点80でも3位に終わるチームもあったことを考えれば、これがリアルな数字なのかもしれない。

シーズン序盤とはいえ、このペースに振り落とされないで付いて行けているチームはいくつあるだろう。つくづくJ2とは恐ろしい場所だ…

まさにシーズン開始と同時に昇格を狙う全てのチームが綱渡りで脱落レースをしている状態。

内容を向上させながらも、常に勝ち点を拾い続けることが自動昇格圏争いに加わる切符になりそうだ。

 

■ここまで好調な横浜FCは?

さて、マイティームの話を。

横浜FCはシーズン(2022)開始から、未だ無敗(8勝2分0敗)で首位を独走。

10節終了現在、2位との勝ち点を8に広げる。

昇格、優勝がチラついてしまう人も少なくないだろう。

 

スタートダッシュに成功したことで、ある程度勝ち点に余裕は出来たはずだが、実際のところはどうだろう。

◯"自動昇格圏に入るために必要な勝ち点の目安"

◯勝ち点目安の平均線

横浜FCの勝ち点推移

◯(比較として)2位町田の勝ち点推移

上記を簡単な図にまとめてみた↓

こうして見てみると、横浜FCの勝ち点推移は、印象通り順調と言えそうだ。

1試合平均2.6pt獲得しているのだから当然といえば当然なのかもしれない。

 

今は順調そのものであるから、特別意識する必要はないが、もしもこれから先に、少し調子を落とすようなことがあっても、上記オレンジの平均線(自動昇格圏勝ち点推移)を下回らない限りは自動昇格のラインにしっかり乗っているのだから、安心して見ていきたい

そして、できればその雰囲気をピッチにも伝え、選手たちには伸び伸びとプレーさせて上げることも大切だと思う。

 

加えて上の表で少し気になったのは、2位以下である。

横浜FCが独走しているから分かりづらいが、2位以下も決して悪くない戦績を辿っているように見える。

シーズン序盤とはいえ、2位町田でもオレンジの平均線にピッタリ沿う形。

それはつまり、自動昇格圏の脱落競争で戦えていることを表す。

町田と勝ち点で並ぶ東京V含め、2以下は混戦状態。そのうちの何チームかはおそらくラインに乗って勝ち点をしっかり伸ばしてくるだろう。

横浜FCが現段階で得たアドバンテージをしっかり守れなければ、同じフィールドで毎試合戦うことになり、ストレスの中で調子を必要以上に崩すリスクも出てくる

 

とはいえ、現在のチームの様子を見ている限りは、それほど心配はしていない。

2位以下もしっかりベストを尽くしているから油断はしないように、という程度の心持ちで問題はないだろう。今は危機意識を持つような状況ではない。

 

■数字はあくまで数字

自分が少し気になり調べたことを今回は共有しました。

所詮数字は数字でしかないので、ピッチの印象などはもっと違っているはずですが、サポーターの一つの楽しみ方として、このような見方を私はたまにしてみたりしています。

みなさんもぜひ自分なりの楽しみ方があれば共有してください。

シーズン長いですが、ドッシリ構えてチームを応援していきましょう!

 

今回用いた図(チャート)は今後も不定期で更新して、Twitterなどにアップする予定です。